「意匠権」の切れてしまった商品をベースに、正規品とほとんど全く同じデザインで作られた「リプロダクト品」というものを皆さんはご存知ですか?
「リプロダクト品」とは、過去の著名なデザイナー達が残した作品をほとんどそのままのデザインで、しかも低価格で手に入れることができる商品のこと。
そこで今回は、おしゃれなデザイナーズチェアが欲しいと思っていても、予算的な問題などでなかなか今まで買う気になれなかった方に、「洗練されたデザインのおすすめなリプロダクトチェア」をご紹介します。
インテリア雑誌に載っているようなお部屋を「リプロダクトチェア」で是非実現してください。
※海外製のチェアは、国内品と比べて「2~5cm程度」座面が高いものが多いため、合わせるテーブルの高さとのバランスを事前にしっかりチェックしておくことをお奨めします。
洗練されたデザインが魅力のリプロダクトチェアおすすめ特集【6選】
Y-チェア
「座面高:42cm」
デンマークの「ハンス・ウェグナー」が1950年にデザインしたチェアのリプロダクト品。
前後に傾斜のある大きく湾曲した肘掛けが特徴的で、座面は「ペーパーコード(樹脂を染み込ませた紙)」で丁寧に編み込まれています。
また、木材には「ブナ」の無垢材を使用。温かい木の風合いが存分に活かされた仕上がりが魅力。
北欧テイストとの相性がとても良いデザイナーズチェアです。
バルセロナチェア
「座面高:42.5cm」
1929年にスペインの「ミース・ファン・デル・ローエ」が国王夫妻のためにデザインしたものをリプロダクトしたチェア。
曲線的な×字のステンレスフレームが印象的。優雅な高級感が感じられ、座面もリメイク品ながら細やかにしっかりと作り込まれています。
"足置き(オットマン)"もセットで付属しておりとてもお買い得。ゆったりとくつろぎたい方におすすめです。
エッグチェア
「座面高:44cm」
デンマークの世界的に著名なデザイナー「アルネ・ヤコブセン」が1958年にデザインしたチェアのリプロダクト品。
名前の通り、卵のように全面から包み込まれるような座り心地が最大の魅力。
ただ、チェアとしてはやや大型のため、置き場所の確保がやや難点かも知れません。
元々オランダのロイヤルホテルのためにデザインされたものなので、強い存在感と高級感が溢れた仕上がりとなっています。
イームズチェア
「座面高:44.5cm」
アメリカで数々の大きな影響を残したデザイナー「イームズ夫妻」が1953年にデザインしたチェアのリプロダクト品。
スチールワイヤーで補強された4本の脚が特徴で、座面から背もたれにかけての滑らかな仕上がりは、シンプルながらも未だに根強い人気を誇っています。
かなり多くのカラーバリエーションがあるので、北欧テイストからアイアン系のインダストリアルテイストまで、幅広い場面に対応できる万能なチェアです。
A-チェア
「座面高:43cm」
他の記事でも紹介している、世界的デザイナーズチェアの代表格「A-チェア」。
フランスの「グザビエ・ポシャール」が1934年にデザインしたものがベースとなっています。
正規品はヴィンテージアイテムとして高値で取引されており、本商品のデザインの圧倒的な普遍性が窺えます。
どんなインテリアにもしっかり馴染んでくれるので、どれを選ぶか迷った方にはまずこれをおすすめします。
マルチプルズチェア
「座面高:45cm」
とてもシンプルなデザインで、「A-チェア」と並んでデザイナーズチェアのスタンダードとも言える「マルチプルズチェア」。
写真のように座面と脚の先端内部に「タモ」を使ったモノもあり、フルスチール製と比べて温かみのある仕上がりが魅力。
スチールは荒く無骨なテイストで、意図的に錆びが出やすい表面加工が施されてますが、経年変化によるヴィンテージ感が好みの方にはとてもおすすめの一品です。
まとめ
「洗練されたデザインが魅力のリプロダクトチェア特集おすすめ【6選】」いかがでしたでしょうか。
リプロダクト品とは言え、過去の偉大なデザインに触れることができるというのはとても素晴らしく、魅力的なことだと思います。
また、お気に入りのチェアを見つけた時、それをデザインしたデザイナーについても調べてみれば、また新たな発見がありおもしろいのではないでしょうか。